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ロケットの基礎知識講座Launch-Vehicle

第4回 ロケットの成功率

お辞儀をする若い男性解説者

ロケットの基礎知識講座、第4回は打上げロケットの成功率についてです。これは読んで字の如くなのですが、ロケット打上げがどの程度の割合で成功するかを示す指標です。

100回打ち上げて95回成功したら成功率95%、99回成功したら成功率99%です。

疑問に思う高齢の男性質問者

ふむふむ。そもそもロケットの打上げは、何を持って成功とするのかな?飛んだだけではだめ?

解説している若い男性解説者

はい、成功か失敗か?それは基本的にペイロードを予定された軌道に乗せられたか否か、によります。宅配便と一緒です。無事荷物が宛先に届かないと、仕事を完遂したとは言えません。

説明を理解した高齢の男性質問者

宅配便は宛先に荷物が届いてこそだよね。荷物を途中で紛失してたらサービスとして成功しているとは言い難いよね。

解説している若い男性解説者

はい。ただ別の見方が必要な場合もあります。基本的にロケット最上段を予定の軌道に投入できていなければ、打上げ成功確率を計算する上では失敗の1つとして数えます。

但し、開発初期等の試験打上げなどの場合、ペイロードを搭載していないか、或いは試験ペイロードなどを搭載して打上げる場合があります。この場合は、有意な飛行データを取得できれば軌道投入には失敗しても、「飛行試験」には成功したと解釈するケースがあります。

高齢の男性質問者

なるほど、軌道投入するペイロードがない場合もあるんだね。

解説している若い男性解説者

はい、あと開発初期には失敗リスクを覚悟した上で、実用衛星を搭載することがあります。この場合は微妙なところで、仮に衛星を目的の軌道に投入できなくても、ある程度のデータが取得出来れば飛行試験は成功という見方をする時があります。

但し、前述したように飛行試験に成功したと解釈しても、成功確率を計算する上では予定軌道に到達できていなければ失敗として数えられます。

説明を理解した高齢の男性質問者

なるほど。ところで、こういう話の流れだとロケットは失敗する事が結構あるのかな?

困っている若い男性解説者

はい、ロケットは非常に過酷な条件で飛行する為、旅客機の様な日常的に活用されている乗り物より、比較的に失敗しやすい乗り物です。特に開発初期のロケットは軌道投入に失敗することの方が一般的で、爆散することも珍しくありません。

困っている高齢の男性質問者

爆散するのか・・・ロケットの成功率はどれ位あればいいの?

解説している若い男性解説者

個人的な意見ですが、モノを運ぶ無人ロケットであれば直近10回で90%は欲しいですね。有人ロケットであれば、99%は欲しいところです。

説明を理解した高齢の男性質問者

そうか。人を乗せるなら、無人よりずっと厳しく考えないといけないわけだね。

同意する若い男性解説者

そうですね。有人ロケットには高い成功率の他、 脱出ロケットや高い冗長性なども求められます。なお、仮に100%打ち上げが成功しているロケットがあったとしても、無条件に優れているとは限りません。

疑問に思う高齢の男性質問者

なぜ?成功率100%のロケットとか、信頼性がとても高い良いロケットではないの?

同意する若い男性解説者

なぜならば、1回打ち上げて1回成功しても成功率100%だからです。

高齢の男性質問者

ああ、なるほど。何十回も打ち上げた上で、成功率が高くないと信頼性に欠けるのだね。

同意する若い男性解説者

その通りです。何十回と打ち上げて成功率が95~99%があれば、良いロケットの条件の1つは満たしていると考えて良いでしょう。

説明を理解した高齢の男性質問者

理解したよ!ロケットの成功率というのは、ただその数字だけを見るだけでは十分ではないのだね。

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