ロケットの基礎知識講座
第1回 ロケットの構成
こんにちは、スタープライマーの解説係の「解説太郎」です。よろしくお願い致します。今日からこちらで、ロケットについて解説していきます。
よろしくね。最近、宇宙開発について興味が出てきたところなんだ。
ありがとうございます。初回はまず宇宙とはどこからか?そしてロケットはどの様に使われるかを解説してきます。
そういえば宇宙がどこからかとか考えた事はなかったなー。
一般的に宇宙空間と言われるのは、高度100km以上の空間の事です。100km以下は空間は『大気圏』といいます。そしてその宇宙に人や物を運ぶのが乗り物が、宇宙空間打ち上げ用の『ロケット』なのです。
日本で運用中の基幹ロケット、『H-2Aロケット』を例に解説していきます。読み方は「エイチ・ツー・エー・ロケット」です。
おお〜、その名前はTVで見た事があるね。垂直に上って行ってたよ。
その通りです。ロケットは上方向に飛んでいきます。
H-2Aは2段式ロケットで、主要構成要素である第1段ロケット・第2段ロケットを垂直方向(縦方向)に積み重ねて作られています。そして、使用済みの部分を切り離しながら上昇していきます。
使用済みの部分?切り離し?どういう事かな?
そうしないと必要なスピードが得られないからです。人工衛星などを打ち上げる為には、ロケットを第一宇宙速度の秒速7.9km、つまり時速約28,000km近くまで加速する事必要なんです。
時速2.8万kmとか、想像もつかないよ・・・
つまり第1段ロケット部分の燃料を使い切ったら、その部分を切り捨てて身軽になった第2段ロケットで再加速、第一宇宙速度というのを目指すという事かな?
その通りです!理解が早いですね。
次回は優れたロケットとは何か?を解説していきます。お疲れさまでした。