ロケットの基礎知識講座Launch-Vehicle
第2回 ロケットのコスト
こんにちは、ロケット基礎講座第2回となります。何回かに分けて、どのようなロケットが優れているか?を解説していきます。
ロケットの性能を評価する項目はたくさんあるのですが、まず覚えたい評価項目は3つ。『コスト』『打ち上げ能力』『成功率』です。今日はその中の『コスト』のお話です。
ふむふむ、『コスト』は分かるな。要するにロケット打ち上げに必要なお金でしょ?
はい、他の性能が同じなら、当然安い方が良いのです。今回も日本で運用中の主力ロケットの『H-2Aロケット』を例に解説していきます。
それはそうだね。でその『H-2A』はいくらするの?
大体、一回打ち上げるのに80~120億円と言われています
高っ!凄い高価な乗り物なんだね・・・・・・
はい、ロケットは巨大かつ繊細な機械で、とても高価な乗り物です。でも『H-2A』の前に運用していた『H-2』は一回の打ち上げ190億円もしました。これでも安くなった方なのです・・・・・・
ロケット打ち上げは大事業なんだね。前に運用していたものより安くになっていると言うことは、将来開発されるロケットは、もっと安くなるのかな?
その通りです。現在、『H-3ロケット』は『H-2Aロケット』の半額、一回の打ち上げ費用を50億円を目指して開発中です。
安いロケット、つまりHー2Aよりコスト面で優れたロケットを開発しているのだね。ぜひうまく行って欲しいね。
ですね!今回は、ロケットのコストについて勉強しました。次回は『打ち上げ能力』について解説します。