火星衛星探査計画MMXエムエムエックス
MMXとは

©jaxa
MMX(Martin Moons eXploration)は、宇宙航空研究開発機構[略称:JAXA]による世界初の火星衛星探査及びサンプル回収計画です。これは日本による「はやぶさ」「はやぶさ2」に続く3番目の小規模天体探査・サンプル回収ミッションの計画で、はやぶさ2の後継ミッションと言えます。
衛星とは惑星の周りを回っている天体の事です。惑星[地球]には衛星[月]が1つしかありませんが、惑星[火星]には衛星[フォボス]と衛星[ダイモス]の2つがあります。 今計画の主探査対象は衛星フォボスです。ちなみに月は直径3,500km程ありますが、フォボスは直径22kmしかありません。
MMX計画の目的は、原初太陽系の生命・水・形成過程など様々です。サンプル回収はフォボスから行いますが、フォボスには火星表面から隕石などにより吹き飛ばされた物質が堆積している事が考えられます。MMXはフォボスの物質だけでなく、火星表面の物質採集も期待できると言えます。
MMXは人類初の地球-火星間往復航行を実施する予定で、2024年度に打ち上げられ1年かけて火星に到着。探査・サンプル回収を実施した後、2029年度の地球帰還を計画しています。2020年代の日本宇宙開発で中でも、最も注目される探査計画となるしょう。
時系列
- 2024年度
- H3ロケットで打ち上げ
- 2025年度
- 火星到着
- 2029年度
- 地球帰還