火星衛星探査計画MMXエムエムエックス
MMXとは
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MMX(Martin Moons eXploration)は、宇宙航空研究開発機構[略称:JAXA]による世界初の火星衛星探査及びサンプル回収計画、及びそれに使用される探査機の事です。これは日本による「はやぶさ」「はやぶさ2」に続く3番目の小規模天体探査・サンプル回収ミッションの計画で、はやぶさ2の後継ミッションと言えます。
MMXは人類初の地球-火星間往復航行を実施する予定です。当初は2024年度に打ち上げられる予定でしたが、H3ロケット開発の遅れから延期。現在のスケジュールでは、2026年度に打ち上げられ1年かけて火星に到着、探査・サンプル回収を実施した後、2031年度の地球帰還を予定しています。2020年代の日本宇宙開発で中でも、最も注目される探査計画となるしょう。
衛星フォボス
今計画の主探査対象は衛星フォボスです。衛星とは惑星の周りを回っている天体の事です。地球には衛星(=月)が1つしかありませんが、火星には衛星フォボスと衛星ダイモスの2つがあります。ちなみに月は直径3,500km程ありますが、フォボスは直径22kmしかありません。その小ささゆえ将来、天然の宇宙ステーションとして活用される可能性もあります。
MMXの目的
MMXの目的は、火星圏への往還技術や天体表面のサンプリング技術等の確立、原初太陽系の生命・水・形成過程の研究など多岐にわたります。サンプル回収はフォボスから行いますが、フォボスには火星表面から隕石などにより吹き飛ばされた物質が堆積している事が考えられます。MMXはフォボスの物質だけでなく、火星表面の物質採集も期待できると言えます。
ミッションスケジュール
- 2026年度
- H3ロケットで打ち上げ
- 2029年度
- 火星周回軌道投入
- 2031年度
- 地球帰還