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SAR衛星Synthetic Aperture Radar

SAR衛星とは

地球を観測する衛星には大きく2つに分類されます。可視光を撮影する光学衛星。もう1つは電波を使って撮影するSAR(サー)衛星です。このページでは後者のSAR衛星について説明していきます。SARは合成開口レーダーとも呼ばれています。

SAR衛星とは通常のカメラと違い、電磁波で対象を撮影する衛星で、雲を透過し悪天候時や夜間でも撮影可能な地上観測衛星の一種です。光学衛星と比較すると解像度が劣る分、常時観測可能な事が利点です。(解像度が高ければ高いほど、より小さなものが判別できます)その為、地震・浸水阻害・地盤沈下等の災害対策に大きく貢献しています。その他、安全保障面などでの利用も進んでいます。

SAR衛星はその性質上、地球の低軌道上200km~800km付近に配備されるものが大半です。これは撮影対象物、つまり地球表面に近ければ近いほど対象物がはっきりと撮影できる為です。より鮮明な撮影画像が取得したい場合はより低い軌道に、より広範囲の画像が欲しい場合は少し高めの軌道を取ります。

どんなSAR衛星は優れているのか?

SAR衛星の評価項目は色々ありますが、やはり重要なのは分解能です。どれくらい小さいな物を見分けられるか?という指標です。1mの分解能があれば、1m×1m程度の物体がそこに存在するが分かります。

他にも撮影頻度やコスト等もSAR衛星を評価する上で大変重要な項目です。 最近では、複数のSAR衛星をまとめて運用する「衛星コンステレーション」を構成する事が多く、これは撮影頻度の向上が期待できます。

誰がSAR衛星を運用しているか?

2023年11月現在、日本国内で運用されているSAR衛星は10機~15機位あります。日本政府の情報収集衛星は光学衛星とSAR衛星、計10機前後で構成されています。これは事実上の軍事偵察衛星とされています。

他にJAXA(日本政府の宇宙開発機関)がだいち2号(ALOS-2)を運用している他、最近では民間の宇宙開発企業であるのQPS研究所やSynspective社がSAR衛星を打ち上げ・運用しています。

国内のSAR衛星開発・運用会社

UPDATE:2023年3月3日

日本のSAR衛星比較

SAR衛星名 QPS-SAR StriX-α ALOS-2
運用 QPS研究所 Synspective 日本政府
周波数 Xバンド - Lバンド
重量 100kg 100kg 2000kg
分解能/観測幅
[高精細モード]
0.7m 1m 3m
分解能/観測幅
[広域モード]
1.8m 3m 25m

参考ページ

宇宙探査機

人工衛星

宇宙船

宇宙ステーション